ZoomやTeamsの音声・映像が途切れる、会議への参加に時間がかかるといった症状を、Shadowrocketの設定とネットワークの両面から切り分けるガイドです。利用中のサービスと自分のサブスクリプションがあることを前提に、UDP通信の確認、ルールの考え方、Wi-Fiとモバイル通信でのテスト手順を説明します。会議の通信先はサービス側の仕様や利用機能によって変わるため、特定のドメインを一括登録するのではなく、会議前に一つずつ確認してください。
会議の症状を分け、Shadowrocketの経路を確認する
「会議が不安定」という症状には、参加画面が開かない、音声が遅れて届く、映像が止まる、画面共有だけ失敗するといった異なる問題が含まれます。参加画面の読み込みやサインインはWeb通信で進む一方、通話中の音声・映像はリアルタイムのメディア通信を使います。前者が正常でも、後者の通信方式や経路が合わず、通話だけ不安定になることがあります。
まずHomeで現在選択している接続先と接続状態を確認し、Global Routingがどのモードかを記録します。Configを使う場合は、Configで選ばれているファイルと、会議アプリ向けのルールが実際に適用される状態かを確認してください。Proxyは通信全体をプロキシ経由にする比較に、Directは現在のネットワークから直接アクセスできるかの確認に使えます。Configではルールの順序やFINALも結果に影響します。
テストでは「接続スイッチがオン」「VPNの表示がある」「通話が安定している」を同じ状態として扱わないことが重要です。VPNの状態はトンネルが確立していることを示し、実際の通信経路はGlobal Routingとルールで決まります。Homeの接続状態を確認した後、対象アプリで新しい会議テストを開始し、音声と映像の結果を別々に記録してください。
- 参加画面が開かない場合は、まずログイン、会議URL、DNS応答、対象Web通信の経路を確認します。
- 参加できるのに音声・映像が不安定な場合は、UDP対応、パケット損失、Wi-Fi品質、経路の混雑を優先して調べます。
- 画面共有だけ失敗する場合は、共有開始時の新しい通信がルールやネットワークで遮られていないかを確認します。
UDP対応とドメイン別ルールを慎重に確認する
リアルタイム通話ではUDPが使われる場合がありますが、実際の通信方式はZoomやTeamsの機能、ネットワーク、サービス側の接続状況によって異なります。Shadowrocketで接続先を選べることだけでは、UDP通信が使えると判断できません。現在のプロトコル設定、サーバー側のUDP対応、関連する転送設定をそれぞれ確認してください。設定項目の名称や場所はプロトコルによって異なるため、利用中の接続情報とShadowrocketに表示される項目を照合します。
アプリのサインイン画面が読み込めても通話のメディア通信が成功するとは限らず、逆にUDPを有効にしただけで安定するとも限りません。接続先のサーバーがUDPを扱えない場合や、ネットワーク側がUDP通信を制限している場合は、設定を変更しても通話が改善しないことがあります。まず同じWi-Fi上で通話テストを行い、症状が発生する段階を切り分けてから調整してください。
UDPの確認項目
- 接続先
- Homeで現在選択中の接続
- プロトコル
- 利用中の設定がUDP転送に対応するか
- クライアント側
- 接続設定にUDP関連の項目があるか
- テスト対象
- 会議の音声・映像を別々に確認
項目が見当たらない場合は、対応を推測せず接続設定の仕様を確認します。
ドメインルールの確認
- 設定場所
- Config → 使用中の設定ファイル
- 照合例
- DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY
- 優先順位
- 具体的な例外を広い条件より前に置く
- 未照合時
- Rule末尾のFINALを確認
example.comは構文説明用の例で、会議サービスの実際の接続先ではありません。
ドメイン別ルールを追加する場合、会議サービスの公式ネットワーク要件を確認し、必要なホスト名だけを対象にします。ログイン、会議制御、メディア中継、画面共有、コンテンツ配信が別々のホスト名を使う場合があり、地域や機能によって接続先が変わることもあります。アプリ名だけから推測したホスト名や、未確認のIPアドレス範囲を広いルールに追加すると、関係のない通信まで意図しない経路に送るおそれがあります。
[Rule]
DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY
FINAL,DIRECT
上記はルール構文の説明用であり、実際の会議サービス向け設定ではありません。既存ファイルにルールを追加するときは、対象の照合条件、使用するポリシー、より広いルールとの順序を確認します。特定のドメインだけをPROXYにしたつもりでも、それより前に広いルールが一致すれば、追加した行が使われないことがあります。設定を編集する前に元の内容を保存し、変更後は会議アプリを再起動して新しい接続でテストしてください。
会議前チェックを固定して原因を切り分ける
会議の直前に複数の設定を同時に変えると、改善または悪化した理由が分からなくなります。最初に現在のネットワーク、Global Routing、接続先、UDP関連項目を記録し、変更は一度に一つに絞ります。会議アプリ内に接続テストやテスト通話がある場合は、それを使って音声入力、音声出力、映像を順番に確認してください。Shadowrocketの接続テストだけでは、会議中の音声・映像品質を直接測定できません。
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現在の状態を記録
Homeで選択中の接続、接続状態、Global Routingを記録します。Configを使う場合は、選択中の設定ファイルとRule末尾のFINALも確認してください。
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経路の疎通を確認
Home → Connectivity Testを実行し、結果を記録します。このテスト結果は会議サービスの音声・映像を保証するものではないため、通話テストと区別してください。
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通話機能を順に試す
ZoomまたはTeamsでテスト通話や会議プレビューを開き、参加、マイク、スピーカー、映像、画面共有の順に確認します。利用できるテスト機能はアプリの画面に従ってください。
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一項目だけ変更
症状に合わせてUDP設定、Global Routing、または対象ルールの一つだけを変更します。変更後は新しい会議接続で同じテストを繰り返し、前後の結果を比べます。
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元に戻せる状態にする
改善しない場合は記録した値に戻します。会議直前に大きな設定変更を重ねず、既知の動作状態を保って原因調査を続けてください。
結果を残す際は「音声が途切れた」だけでなく、発生時刻、利用ネットワーク、症状、Global Routing、変更した項目を記録します。音声と映像が同時に止まったのか、音声だけ遅れたのか、参加直後だけ発生したのかによって、確認すべき箇所が異なります。短時間の会議で一度成功しただけでは安定性を判断しにくいため、可能なら同じ条件で複数回テストしてください。
会議には入れるのに音声だけ途切れます
Homeで接続先とGlobal Routingを確認し、利用中のプロトコルがUDP転送に対応するかを確認します。その後、同じネットワークでテスト通話を再実行し、音声だけの症状が続くか記録してください。
UDPを有効にしたのに改善しません
接続先のUDP対応、ネットワーク側の制限、Configのルールを別々に確認します。設定を一度に増やさず、利用中の接続の仕様に沿って一項目ずつテストしてください。
Wi-Fiでは安定し、モバイル通信では不安定です
モバイル通信に切り替えた状態でHomeの接続とGlobal Routingを記録し、会議アプリの同じテストを行います。Wi-Fi用のOn Demand条件とモバイル通信時の挙動も確認してください。
Wi-Fiとモバイル通信を別々に調整する
同じ設定でも、Wi-Fiとモバイル通信では遅延、混雑、電波状態、通信経路が異なります。まず普段の会議で使うネットワークを一つ選び、その環境で基準となる結果を記録します。Wi-Fiではアクセスポイントから離れた場所や他の端末の大容量通信が影響することがあり、モバイル通信では電波の変化や屋内外の移動に伴って品質が変わります。ネットワークを切り替えた直後は接続が再確立される場合があるため、切り替え完了後に新しい会議テストを始めます。
- Wi-Fi:会議中に場所を移動せず、可能ならルーターに近い位置でテストします。家族の動画再生や大容量アップロードを一時停止してから、同じ会議テストを行い、改善するかを確認します。
- モバイル通信:電波状態が安定した場所でテストし、Wi-Fiへ自動で戻っていないか確認します。移動しながらの会議は、電波や接続経路が変わるため、設定差だけで結果を説明できないことがあります。
- On Demand:Settings → On Demandで条件を確認します。ネットワーク切り替え時に接続が自動で開始・切断される設定なら、テスト中に予期しない切り替えが起きていないか記録してください。
- ルール:Configのルールを変更した場合、Wi-Fiとモバイル通信の両方で同じ結果になると決めつけず、各環境で会議を新しく開始して検証します。
結論:会議の成否だけでなく、音声・映像と経路を分けて記録する
まず普段使うネットワークで参加、音声、映像を個別にテストし、問題が出た段階に応じてUDP対応、ルール、ネットワーク品質を一つずつ確認します。安定した状態が見つかったら、その設定を基準として保管し、Wi-Fiとモバイル通信の調整を別々に進めてください。
会議サービス側でネットワーク要件や利用ドメインが案内されている場合は、その最新情報を確認してからルールを作成します。特定のホスト名を広くまとめて追加するより、目的の通信と実際の経路を確認し、必要な範囲だけを設定するほうが問題を切り分けやすくなります。Shadowrocketの基本操作を確認したい場合は、チュートリアルを見ることもできます。
端末や回線を変えたときは、以前のテスト結果をそのまま当てはめず、同じ手順で再確認してください。会議の安定性はクライアント設定だけで決まるものではなく、Wi-Fi品質、モバイル通信の電波、接続先のUDP対応、サービス側の状態にも左右されます。原因が特定できない場合は、変更前の設定に戻し、記録した症状とネットワーク条件を基に一項目ずつ調査を続けます。