この記事の概要

Shadowrocketを使い始めたばかりで、英語の画面表示を確認しながら操作したい方に向けたガイドです。画面名とルーティングモードを区別し、サブスクリプション、ルール、通信量の統計、自動接続の設定場所を確認します。接続に関する操作は、利用者自身が用意したサービスとサブスクリプションがあることを前提としています。読み終えると、各項目がサーバーの管理、通信先の選択、接続開始の条件設定のどれに当たるかを判断できます。

Home、Config、Data、Settings:目的に合わせて入口を選ぶ

Homeは、日常的な接続操作の起点です。登録済みサーバーの確認、接続先の選択、Global Routingの確認、接続スイッチの操作を行います。サーバーの行が選択されていても、それは現在の選択先を示すだけで、接続済みであることや、すべてのリクエストがそのサーバーを経由することを意味しません。

Configでは設定ファイルを管理し、Settingsではアプリの設定を管理します。Dataには通信量や接続履歴に関する情報が表示されます。Apple製デバイスによって画面レイアウトが異なる場合があるため、特定の画面の隅に入口があると決めつけず、画面上の英語表記を目印にしてください。以下では主にiPhone/iPadでの操作を説明します。

画面用語主な用途確認するポイント
Home登録済みサーバーの選択と接続の管理接続先、接続状態、Global Routingが目的に合っている
Config設定ファイルの管理・選択・編集使用する設定ファイルが実際に有効になっている
Data通信量の統計と関連する接続履歴の確認テスト用リクエストが記録され、送受信データが変化するか
Settingsアプリの動作と関連パラメータの調整設定が保存され、戻った後も選択状態が維持されている

これら4つの用語をすべて「接続モード」と考えないようにしましょう。たとえばConfig画面を開いても、Global RoutingがConfigに切り替わるわけではありません。Dataを確認しても、リクエストの通信先は変わりません。操作する前に「どの動作を変更したいか」を整理し、該当する項目を開いてください。

Global Routing:Proxy、Direct、Config、Sceneの違い

Global Routingは、Shadowrocketが処理する通信の経路を決めます。ここでのConfigはルーティングモードの一つです。一方、画面項目のConfigは設定ファイルの管理を指します。同じ名前でも役割は異なります。問題を調べる際は、現在のモードと有効な設定ファイルの両方を記録し、「Configを選択した」とだけ記録しないでください。

4項目
Global Routing:Proxy / Direct / Config / Scene
2か所
Config:設定ファイルの入口とルーティングモード
1件
FINAL:前のルールに一致しない場合に適用されるフォールバックルール

Config

推奨

現在の設定ファイルにあるルールに従って経路を選択します。DIRECTに一致すれば直接接続し、PROXYまたはポリシーグループに一致すれば、対応する設定に従って処理します。どのルールにも一致しないリクエストの経路はFINALで確認してください。必ず直接接続になるとは限りません。ここでの推奨は、前提が明確で設定内容を確認済みの場合に限ります。

向いている用途:有効なルールがあり、通信先ごとに経路を振り分ける日常利用

Proxy

アプリが処理する通信を、Configの通常の振り分けルールで個別に選ぶのではなく、一律にプロキシ経由にします。短時間の比較には使えますが、すべての通信先にアクセスできるとは限らず、サーバーの性能やネットワーク環境にも左右されます。

向いている用途:プロキシ経由とルールによる振り分けを比較し、経路の問題を切り分ける

Direct

アプリが処理する通信を直接接続します。Directは「最速のサーバーを選ぶ」という意味ではなく、接続スイッチをオフにすることとも異なります。アプリ上では接続中の状態が維持されていても、リクエストがリモートプロキシを経由しない場合があります。

向いている用途:現在のネットワークから目的のサイトへ直接アクセスできるか確認する

Scene

設定済みのシーンに応じてルーティング動作を切り替えます。選択する前にシーンの条件と設定内容を確認してください。Sceneという表示だけでは、リクエストが最終的に直接接続されるか、プロキシ経由になるかは判断できません。

向いている用途:シーンの設定を済ませ、内容を確認した環境での利用

モードを比較するときはGlobal Routingだけを変更し、同じサーバーとテスト先を使ってください。切り替え後にリクエストを新たに送信し、必要に応じて対象アプリを開き直します。すでに確立している長時間接続は以前の経路を引き継ぐことがあるため、既存の接続で新しい設定の有効性を判断しないでください。

ConfigとRule:設定ファイル内で通信先を決める項目

設定ファイルはサーバー一覧だけではありません。全般的なパラメータ、ルール、ローカルマッピング、書き換え設定などを含む場合があります。Configを開いたら、まず選択中のファイルを確認し、調べたいセクションを見てください。ファイルが一覧にあるだけでは、有効になっているとは限りません。

設定ファイルのセクション名

[General]
全般的なパラメータのセクション
[Rule]
リクエストの照合とポリシー選択のセクション
[Host]
ローカルのドメインマッピングのセクション
[URL Rewrite]
URL書き換えルールのセクション

セクション名は設定を整理するためのもので、4つすべてを有効にするスイッチではありません。

ルールキーワード

DOMAIN-SUFFIX
ドメインの末尾に一致。例:example.com
IP-CIDR
IPv4アドレスの範囲に一致。例:192.0.2.0/24
GEOIP
IPアドレスの地理的な割り当てに基づいて一致。例:CN
FINAL
それ以前のルールに一致しなかったリクエストを処理

ルールは上から順に評価され、最初に一致したルールのポリシーが適用されます。

以下は構文を確認するための説明用サンプルであり、完全な設定ではありません。example.comと192.0.2.0/24はいずれも例です。これらのルールを使うかどうかは、ご自身の実際の用途に合わせて判断してください。

[Rule]
DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY
IP-CIDR,192.0.2.0/24,DIRECT
GEOIP,CN,DIRECT
FINAL,PROXY

各行の先頭は照合タイプ、末尾はポリシーです。ここでのPROXYとDIRECTは設定構文上のポリシーキーワードで、画面表示のProxy、Directとは大文字・小文字が異なります。FINAL,PROXYは、他のルールに一致しなかった場合にプロキシポリシーへ渡す指定です。FINALという名前のサイトだけに一致するという意味ではありません。

GEOIPはIPアドレスの割り当て情報に基づいて判定し、ウェブページの表示言語で判定するものではありません。IP-CIDRの対象はアドレス範囲であり、ポート範囲ではありません。ルールの順序が適切でないと、先にある広範なルールが一致し、後にある具体的なルールはそのリクエストの判定に使われません。

Subscribe、Type、Update:サブスクリプションとプロトコルの違い

Subscribeは、サブスクリプションの種類または関連設定を示します。サブスクリプションを使うとサーバー項目を取得・更新できます。Configの設定ファイルとは別のもので、読み込みに成功しただけでは、ルール、DNS、接続状態がすべて正しいとは限りません。アプリの買い切り料金と接続サービスの料金は別です。サブスクリプションの有効性や利用範囲は、ご自身で確認してください。

  1. 追加画面を開く

    Homeの右上にある「+」をタップして、追加画面を開きます。操作前に、ご自身のサブスクリプションURLを用意してください。設定ファイルの内容をURL欄に貼り付けないようにします。

  2. 種類を選択

    TypeでSubscribeを選択し、ご自身のサブスクリプションURLを入力します。URLに含まれるtokenは認証情報です。公開するスクリーンショットやトラブル報告に表示しないでください。

  3. 保存して更新

    保存後にHomeへ戻り、下に引いてサブスクリプションを更新します。該当するサブスクリプショングループにサーバー項目が表示されるか確認してください。エラーが出た場合は、まずメッセージを記録し、同じURLを何度も追加しないでください。

  4. 選択してテスト

    登録済みサーバーを選び、Global Routingを確認してから接続スイッチを操作します。サブスクリプションの更新成功は、サーバー項目を読み込めたことを示すだけです。実際に使えるかどうかは、新しいリクエストで確認してください。

サーバーを手動で追加するとき、TypeにはShadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、WireGuardなどのプロトコル名が表示される場合があります。プロトコルはクライアントとリモート側の通信方式を決めるもので、ProxyやDirectのようなルーティングモードとは異なります。利用中のサービスで指定されたパラメータに合わせて選択してください。Typeだけを変更し、別のプロトコル用のパラメータをそのまま使うことはできません。

DataとConnectivity Test:数値の見方

Dataでは送受信データと接続関連の記録を確認できます。UploadとDownloadは通常、それぞれアップロードとダウンロードの方向を示します。ただし、集計範囲、累積時間、リセット方法は現在の画面の説明を確認してください。数値が増えても、ウェブページの読み込みが完了したことを直接示すわけではありません。

Connectivity Testは接続性をテストする機能です。表示される数値は、テスト先、テスト方法、現在のネットワーク、リモート側の応答などに左右されます。同じサーバーのテスト結果が低くても、すべてのサイトに速くアクセスできるとは限りません。比較する際は、テスト方法とネットワーク環境をそろえてください。

Dataを「すべてのウェブページ内容の完全なコピー」と捉えないでください。接続メタデータ、通信量のカウント、アプリ層のコンテンツは別の情報です。接続履歴が見えても、暗号化された接続の全内容を読み取れるわけではありません。

Settings → On Demand:自動接続とルールによる振り分けは別々に設定

Settings → On Demandでは、オンデマンド接続の設定を確認できます。On Demandは、ネットワーク条件を満たしたときに接続を開始するかどうかを設定します。Global Routingは、接続中にリクエストをどのルーティングモードで処理するかを設定します。On Demandは[Rule]の代わりにはならず、Global RoutingでConfigを選んだだけで、あらゆるネットワーク条件で自動接続が始まるわけでもありません。

たとえば、特定のWi-Fi環境で異なる接続動作にしたい場合は、Settings → On Demandで該当する条件を確認し、実際にネットワークを切り替えてテストします。テスト中はWi-Fi名、モバイル通信を使用中かどうか、切り替え後の接続状態を記録してください。設定画面でスイッチをオンにしただけでは、条件に一致したことの確認にはなりません。

Configを選んだのに、すべてプロキシ経由になるのはなぜ?

まずHome → Global RoutingでConfigが選択されていることを確認し、次にConfigで現在有効なファイルの[Rule]を確認します。リクエストが前のルールに一致せず、末尾がFINAL,PROXYなら、プロキシ経由になるのは設定どおりの動作です。

Directが選択されていると、接続は切断されていますか?

いいえ。Homeに戻り、接続スイッチと接続状態を別々に確認してください。Directが示すのはルーティングの選択だけです。接続を停止するには接続スイッチを操作し、Settings → On Demandで自動再接続の条件が設定されていないか確認します。

サブスクリプションを更新したのに、Configが変わらないのはなぜ?

サブスクリプション項目と設定ファイルは別々に管理されます。まずHomeで更新後のサーバー一覧を確認し、次にConfigで有効なファイルを確認してください。[Rule]を変更するためにサブスクリプションを繰り返し更新する必要はありません。

On Demandとルール、どちらを先に変更すればよいですか?

自動接続されない場合は、まずSettings → On Demandを確認します。接続中なのにリクエストの経路が想定と異なる場合は、Home → Global RoutingとConfig → 現在の設定ファイル → [Rule]を確認してください。一度に変更する設定の種類は一つに絞り、その後、新しいリクエストを実行して確認します。

確認後は、現在のサーバー、Global Routing、有効な設定ファイル、On Demandの条件、今回の結果を簡潔に記録しておけば十分です。次に同じ英語表記を見たとき、複数の設定を同時に変えて比較できなくなるのを避け、各項目の役割を具体的に確認できます。