ShadowrocketのHomeにあるGlobal Routingでは、Config、Proxy、Direct、Sceneの4つから通信の振り分け方を選べます。各モードが何を制御するのか、どの場面で使うと確認しやすいのかを整理し、iPhone/iPadでの切り替え手順とテスト方法を説明します。設定ファイルや利用者自身のサブスクリプションが用意されていることを前提に、接続状態と実際の通信経路を分けて確認してください。
Global Routingの4モード:通信の振り分け方を選ぶ
Global Routingは、Shadowrocketが処理するリクエストをどの経路へ送るか選ぶ項目です。Homeで接続先を選ぶ操作とは役割が異なります。接続先の選択は利用するサーバーを決め、Global Routingはリクエストをルールに従って振り分けるか、プロキシ経由または直接接続にするかを決めます。そのため、サーバーを選択していても、Global RoutingがDirectなら対象通信がそのサーバーを通るとは限りません。
HomeのGlobal Routingで表示される主な選択肢はConfig、Proxy、Direct、Sceneです。Configは現在有効な設定ファイルのルールを使います。ProxyとDirectは通常のルール振り分けとは異なる全体的な経路選択です。Sceneは登録済みのシーン設定を使います。表示名が同じ「Config」でも、Config画面で設定ファイルを管理する機能と、Global RoutingのConfigモードは別の操作です。
| モード | 主な動作 | 選ぶ場面 | 事前に確認すること |
|---|---|---|---|
Config |
選択中の設定ファイルにあるルールを使って振り分ける | 通信先ごとに経路を分ける通常利用 | 有効なConfig、ルールの順序、FINAL |
Proxy |
通常のルールによる個別振り分けではなく、プロキシ経由にする | プロキシ経由の動作を短時間で確認する | Homeで選択中の接続先と接続状態 |
Direct |
処理対象の通信を直接接続する | 現在のネットワークから直接アクセスできるか調べる | 対象サイトに直接接続できるネットワークか |
Scene |
設定済みのシーンに応じて経路を選ぶ | シーンを作成し、条件や動作を確認済みの環境 | 適用されるSceneとその設定内容 |
4モードのうち、どれを選んでも、対象サイトへのアクセスが必ず成功するわけではありません。ネットワーク環境、選択中の接続先、設定ファイルの内容、アクセス先の応答などが結果に関係します。状態を記録するときは「VPNが接続中」と「テストしたリクエストがどの経路になったか」を分けて書くと、原因を切り分けやすくなります。
用途別の選び方:Configを基準に目的で切り替える
ルールに従って通信先ごとに分けたい場合は、Configを基準にします。Configでは、有効な設定ファイルにあるDOMAIN、DOMAIN-SUFFIX、IP-CIDR、GEOIPなどのルールが順に評価され、該当したポリシーが適用されます。たとえば特定のドメインをPROXYにし、別の範囲をDIRECTにする構成では、ルールとその順序が実際の動作を左右します。どのルールにも一致しないリクエストの扱いは、設定ファイルのFINALを確認してください。Configにしただけで、未照合の通信が自動的に直接接続になるわけではありません。
Proxyは、個別のルールが想定どおりに動いているかを一時的に切り分けたい場合に利用できます。たとえばConfigで対象の通信が失敗したとき、同じ接続先を維持したままProxyに変えて新しいリクエストを試せば、ルールによる振り分けとプロキシ経由の接続を分けて観察できます。ただし、すべての通信先がプロキシ経由で利用可能という意味ではありません。テストが終わったら、日常利用で意図したモードに戻してください。
Directは、現在のネットワークから対象に直接接続できるかを確かめるときに使います。これは「別のサーバーを選ぶ」操作でも「VPN接続スイッチを切る」操作でもありません。VPNの接続表示が残っている状態でも、リクエストが直接接続される場合があります。反対に、Directで接続できない場合も、それだけでアプリ全体や設定ファイルの故障とは判断できません。対象サイト、ネットワーク、名前解決の状態を合わせて確認します。
Sceneは、あらかじめ用意したシーン設定に応じた動作を使うための選択肢です。Sceneという表示だけでは、どのリクエストがProxyまたはDirectになるかは判断できません。使う前に、適用されるシーンと条件を確認してください。シーンの設定が未確認の場合は、まずConfig、Proxy、Directで結果を比べるほうが原因を整理しやすくなります。
通常利用と切り分けテストでモードを使い分ける
日常的なルール振り分け
- Global RoutingはConfigを選びます。
- Configで現在有効な設定ファイルを確認します。
- 対象のルールと未照合時のFINALを確認します。
- 新しいリクエストで設定結果を確認します。
経路の切り分け
- 同じ接続先とテスト先を保ちます。
- 比較したい場合だけProxyまたはDirectに切り替えます。
- 毎回、新しいリクエストで結果を記録します。
- 確認後は元のモードに戻します。
Sceneを使う場合は、シーンの条件と適用される経路を先に確認してください。
設定ファイルのルールが整っていて、必要な通信先を個別に振り分けたい場合にはConfigが使いやすい基準になります。ただし、これは設定内容を確認できている場合の選び方です。ルールに問題があるときにConfigを選び続けても、その問題は解消しません。ProxyやDirectは短時間の比較に使い、テスト結果を見てから元の設定へ戻すと、意図しない全体変更を避けられます。
切り替え手順:Homeで選択し、新しい通信で検証する
切り替え前に、現在のGlobal Routing、選択中の接続先、接続状態を記録してください。複数の項目を同時に変更すると、結果が変わった理由を特定しにくくなります。テスト中は同じWi-Fiまたは同じモバイル通信を使い、比較したい項目だけを変更します。利用する接続情報は、利用者自身が用意したものを前提としてください。
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Homeを開く
ShadowrocketのHomeで接続先の一覧と現在の接続状態を確認します。接続先の行が選択されていることと、通信が実際に接続中であることは別なので、表示をそれぞれ確認してください。
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現在値を記録
HomeのGlobal Routingに表示されるモードを記録します。Configを使う場合は、Config画面でも現在選択中の設定ファイルを確認してください。ファイルを読み込んだだけでは、そのファイルが有効になっているとは限りません。
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モードを選択
Home → Global Routingを開き、目的に応じてConfig、Proxy、Direct、Sceneのいずれかを選びます。項目名や表示位置は画面構成によって異なる場合があるため、Home上のGlobal Routingという表示を目印にしてください。
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通信を再テスト
切り替え後、対象のWebページを再読み込みするか、対象アプリで新しいリクエストを発生させます。以前から開いたままの接続は、モードを変えてもすぐに経路が変わらないことがあります。必要に応じてアプリを開き直してください。
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元の状態へ戻す
比較が終わったら、日常利用で使うモードに戻します。Configに戻す場合は設定ファイルとルールを再確認し、Global Routingの表示もConfigになっていることを確認してください。
記録には、時刻、ネットワーク種別、Global Routing、選択中の接続先、テストした対象、結果を含めると再現しやすくなります。たとえば「Wi-Fi、Config、設定ファイルA、対象ページは読み込み成功」のように書きます。単に「VPNは接続中」と記録するだけでは、どのポリシーが適用されたか分かりません。Dataの通信記録が利用できる場合は、テスト時刻のリクエストも併せて照合してください。
比較中にサブスクリプションを更新したり、設定ファイルを編集したりすると、モード以外の条件も変化します。まずはモードだけを切り替えて試し、追加の変更が必要な場合は別のテストとして行ってください。結果が一度だけ成功した場合は、同じ条件でもう一度確認します。ネットワークが切り替わった、On Demandが動作したなど、テスト中の状態変化も記録に残してください。
切り替え後に通信できないときの確認点
まずHomeに戻り、選択したモードが保持されているかを確認します。次に、接続状態と接続先を見ます。Proxyで通信できないときは、選択中の接続先や接続自体が利用可能かを確認し、Proxyだけを原因と決めつけないでください。Directで通信できないときは、同じ対象へ現在のネットワークから直接アクセスできるかを確認します。Configで問題が起きたときは、有効なファイル、対象ルールの照合値とポリシー、ルールの順序、FINALを順に見直します。
VPNの接続状態と各リクエストの経路は別々に確認します。画面に接続中と表示されていても、ConfigのルールがDIRECTを指定すれば、そのリクエストは直接接続になります。Global RoutingをDirectにしていても、トンネルが有効な状態が続く場合があります。ステータス表示だけからプロキシの利用状況を推測せず、設定と実際の新しいリクエストを照らし合わせてください。
Configを選んだのに直接接続されます
Configで有効な設定ファイルを確認し、対象ドメインに一致するルールとそのポリシーを調べます。該当ルールがなければ、設定ファイル末尾のFINALがどの経路を指定しているか確認してください。
DirectにしてもVPN表示が消えません
Directは通信の経路を選ぶモードであり、接続スイッチをオフにする操作とは異なります。Homeの接続状態と、新しく発生させたリクエストの結果を分けて確認してください。
モードを変えてもページの表示が変わりません
既存の通信が続いている可能性があります。対象アプリを開き直すか、新しいリクエストを実行し、Global Routing以外の設定を変更していないかも確認してください。
一度に複数の項目を変更せず、モード、設定ファイル、接続先、ネットワークの順に一つずつ確認すると、原因を絞りやすくなります。操作内容と元の値を記録しておけば、切り替え前の状態へ戻すことも簡単です。日常利用では目的に合ったモードを維持し、ProxyやDirectは経路を比較する必要があるときに限定して使うと、結果を解釈しやすくなります。